1. はじめに

 6月8日~10日にパシフィコ横浜で開催された「画像センシング展2021」に出展致しました。画像センシング展は、国内外の画像処理機器・センシング技術をテーマにした国内最大級の展示会です。

弊社は『見たいが見える』をテーマを挙げ、AI外観検査装置を発表致しました。

画像センシング展2021 (パシフィコ横浜)

2.『見えるかが見える』技術

AI外観検査において、測定物の浅いキズや小さな打痕が良く見えないことはよくあります。AI外観検査システムの性能を達成するために、まずこの課題を解決すべく、弊社は新しい照明・画像処理技術を開発しました。この技術は、複数の照明を用いて、複数の画像を撮像した後、この画像を合成し、2Dテクスチャ画像3Dサーフェス画像を抽出します。

 2Dテクスチャ画像には、照明の影響を排除した物体の色や材質の反射率に関する情報が現れます。例えば、製品表面に印刷されている印字がをより鮮明に映り、その結果OCRの認識率を上げることが可能です。また、染み、汚れもよりはっきり見えるようにします。

 3Dサーフェス画像には、表面の凹凸の情報が現れます。物体の材料の質感に関する情報です。これは金属製品の小さな打痕や、繊維類の浅いキズをはっきり見えるようにします。

 従って、この技術を利用することで、AI外観検査において『見たい』異常情報をより鮮明に『見える』ようになります。その後、AIの外観検査のアルゴリズムにかけることで、外観検査の性能を各段に上げることが可能になります。

 中小企業の現場にも導入しやすいように、この『見たい』が『見える』技術を搭載したAI外観検査システムをコンパクトサイズにしました。現在の外観検査の作業場のデスクに設置し、作業者の検査業務をより効率化することを目的としています。

 この装置でご提供するモジュールとしては、 ①正常品と不良品の差を見つける異常検知 ②不良個所と種類を特定する物体検出 ③製造番号、賞味期限の情報を読み取るAI-OCR ④金属表面の欠陥を作業者にわかりやすく教えてくれる可視化技術の四つが用意されています。

  金属製品以外にも、衣類、食品、医薬品などのあらゆる分野の製品にも適用可能ですので、ご興味のある方は下記の連絡先にご連絡ください。

お問い合わせ:

info@tomomi-research.com

コンパクトサイズのAI外観検査装置

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